1月29日（金）13時より都内ZERO1本社で、3/14両国大会「プロレス」に関する会見が行われました。

3月14日（日）に両国国技館で開催を予定していた、ZERO1旗揚げ20周年記念大会「プロレス」ですが、大阪で行われる予定の大相撲春場所を東京で開催する事となり（初日3/14）、開催が延期となったことが発表されました。

開催は来春予定も、代替日程は未定。

決定次第、お知らせ致します。

両国大会の開催を楽しみにして頂いていた、ファンの皆様には深くお詫びを申し上げます。

記者会見にはZERO1神尊社長、大谷晋二郎選手、工藤めぐみGMが出席して、それぞれコメントを出しました。

神尊社長「今日は緊急事態宣言の中、お集まりいただきありがとうございます。3月14日に開催予定でありました、弊社ZERO1・20周年記念興行・両国国技館大会の方ですが、延期をせざるを得なくなりました。大相撲の方が当初3月14日から大阪場所を開催予定だったんですが、このコロナ禍で大相撲も大阪の方に行けなくなりまして、それが国技館に切り替わったためです。

大相撲の初日とウチがやる予定だった日程が重なったということで、ウチの方が延期をせざるを得なくなりました。延期に関してですが、代替日程がまだ決まっていない状態です。今年はオリンピックイヤーでもありまして、いろんな予定が立て込んでいることがあって、それもコロナ禍によりどうなるかわからないと。暫定的ではありますが、代替日程には2022年、来年の春を予定しております。

今相撲協会さんの方とも、いろいろとご時世を見ながらすり合わせをして協議しておりますので、これはまた決まり次第皆さんの方にご連絡させていただきたいと思います。そして、3月14日を楽しみにしていただいたZERO1ファンの皆様にもはご迷惑をおかけして申し訳ありません。

チケットをすでにお買い求めいただいた方には、チケットの払い戻しにも応じさせていただきます。

その詳細に関しても後ほどお知らせさせていただきますので、合わせてみなさんにはお詫び申し上げます」

大谷「あらためまして、本日は大変なご時世の中、お集まりいただきありがとうございます。今社長の方からも発表がありましたが、3月14日に予定しておりましたZERO1の20周年記念の両国国技館大会、延期ということになりました。悔しいですね…。我々選手、そして関係者一丸となって、約1年前に両国大会開催を発表して、そこに向かってみんなで一生懸命頑張ってきたので。

どうこの思いを爆発させていいのかという気持ちもあって、僕たちの悔しさも当然ですが、やはり1年前から『ZERO1が両国大会にまた戻るんだ』と楽しみにしてくださったお客様、追いかけ続けてくれた記者の方たちに対しても申し訳ないという気持ちと、またさらに1年お待たせする形になってしまうのが辛いですね。

でも、1年伸びるのであれば、また伸びた分の素晴らしいものを見せなければならないと。僕たちは必ず両国でやるので。

もしかしたらそれが21周年記念になるのかもしれないけど、やるときは『待ってたぞZERO1！』と、今回のこの悔しさを吹き飛ばすような大会にしたいと思います。

今回の延期に対して誤解してほしくないのは、誰が悪いわけでもないと思います。相撲協会さんも本当にギリギリまで我々のことを考えてくれて、延期が決まってからも代替日を必死に考えてくれたんです。

やはりこの新型コロナウイルスという強大な敵に、今すべての業界が窮地に立たされていますけど、その猛威が直撃となった我々は負けてはいけないと思うんです。

ここで僕たちが下を向いて『もうダメだ』となったら、プロレスが弱い、プロレスがダメだと思われてしまう。僕がそういうことを言うのは恐れ多いかもしれないけど、僕の中ではそういう気持ちを持っています。プロレスだけでなく、プロスポーツで生きている人間は強いんだということを見せるためにも、へこたれない、くじけない姿を、我々プロレスラーは見せていきたいと思います。

2月7日には後楽園大会がありますが、ここから『ZERO1 20周年記念イヤー』と気持ちを切り替えて、2月7日から20周年イヤーを全力で突き進みたいと思いますね。

2２日後楽園は、僕たちZERO１のへこたれない記念日。僕の中でそういう記念日と銘打ち、どんな窮地に陥っても前進する、プロレスラーの姿、人間の姿を見せていきたいと思います。プロレスラーは頑張ります！ よろしくお願いします」

工藤GM「このような残念なお知らせから始まってしまいましたが、ZERO１が今まで築き上げてきた20年はどんなことがあっても変わりません。

いろんなことがあり、両国はなくなってしまいましたが、この長い歴史と20周年は変わらないです。ですので、２月７日から始まる後楽園、今後決まっている大会、すべて20周年記念イヤーとして大会を開催していきたいと思います。

両国が延期になってしまう分、すごく豪華なカードも決まっていましたが、それらのカードを各大会にスライドさせていって、来たるべき両国大会をまたみんなで迎えたいと思います。ZERO１は何度でも立ち上がる、それを大谷さんも会社としても、こうやって体現してきました。こうやって窮地に陥ったときこそ、私たちZERO１の底力を見せて、ファンの皆さんと次の両国大会を目指して頑張っていきたいと思います。

ジュニア２冠選手権のエル・リンダマン選手vs朱崇花選手、この試合を2月7日の後楽園ホール大会で開催したいと思います。そして、５月30日にも後楽園ホール大会が決定しておりますが、こちらも記念イヤーとして両国大会を補えるような大会にしていきたいと思いますので、皆さんどうぞよろしくお願いします」

ここで北村彰基が会見場に姿を現し、両国大会の第1試合で予定されていた丸藤正道戦を2/7後楽園大会で組むように、涙ながらの直訴を行いました。

北村「すいません、失礼します！ 両国大会に関する会見だと思って聞いてましたが、両国で開催されるはずだったエル・リンダマンvs朱崇花はおこなわれるのに、なんでオレと丸藤さんのシングルマッチは組まれないんですか？ 20周年記念として後楽園ホール大会をやるんだったら、僕と丸藤正道とのシングルマッチ、やらせてください。もうカード決定してるけど、去年1年をかけて振り向かせた丸藤正道と試合ができないのがすごく悔しいんですよ！ お願いです、丸藤正道と試合をさせてください！」

工藤GM「北村選手は、この日GLEATの選手とカードが決まってますよね？ なおかつ再戦ということで、絶対に勝たなきゃいけない試合が決定してるので」

北村「それはわかってます。それはわかってるんですけど、一緒にタッグを組んで闘う馬場に『悪いけどオレはこの試合をしないと、オレは次に進めない』って昨日言ったんです。そしたらアイツも『会社がどうするかわからないけど、会社がもしOKを出してくれたらオレは構わない』って言ってくれました。お願いします！ この間の配信でも、『これからのZERO1を任すには信頼が足りない』とか言われて、スゲー悔しいんです！ そんなヤツらを、そんな上にいる人間をこの試合で納得させて、黙らせたいんです。お願いします！ 丸藤正道とシングルマッチをやらせてください！ 大谷さん、お願いします！」

大谷「この件、ちょっと僕に預けてもらっていいですか？ わかるよ、オマエの言いたいことは。悔しいもんな。悔しさを出したんだよな。わかるけど、オマエの気持ちはそうかもしれないけど、相手の丸藤の気持ちはどうなんだろうな？ オレが知っている丸藤正道は、ZERO1両国大会の第1試合目というものにすごく思い入れを感じてくれてるんだ。そして、星川（尚浩）に対して熱い思いを持ってくれているんだ。そういう思いで、両国の第1試合で流星番長の二代目を背負ってるオマエとやると。その丸藤選手に、両国じゃなくて後楽園でやってくださいって言えるのか、オマエは。丸藤正道が受けると思うのか？」

北村「それだったら、僕が直談判してでも、言いにいくしかないと思ってます。両国国技館で開催されないってことが本当に、スゴく悔しいんですよ！ 

去年の年末にSNS上でも『響かない』と言われて、でもようやくどこかで僕の試合を見てくれて、気持ちが動いてくれた。なんとかしてあの男を振り向かすことができたんですよ。それなのに、1年なんて待てないですよ。1年なんて待てません。いろんなヤツが辞めていって、ZERO1も厳しくなってきて…。

（涙声になりながら）こうして人の前で涙を流すためにいるわけじゃないんです。オレだって丸藤正道戦に懸けてるんです！ この試合をやって、オレがZERO1にふさわしい人間なのかどうか、これからのZERO1を引っ張っていけるかどうか、みんなに決めてもらおうって、そんな覚悟で挑みます。なので、よろしくお願いします！ お願いします!!」

大谷「待て、向こうの意見もあるからな。オレはわかったよ、オマエの気持ちは。ちょっと待ってろ」

大谷は携帯を持ち、その場で丸藤に連絡をしました。

大谷「もしもし、お疲れさまです。お忙しいところスイマセン。3月14日、両国国技館大会が延期となりました」

丸藤「ハイ。なるほど…ナルホドです」

大谷「そして今延期の会見をしてるんですが、会見の途中で丸藤選手と対戦が決まってた北村が入ってきまして、2月7日の後楽園大会で、両国でやるはずだった丸藤選手との試合をやらせてくださいと。そう直談判してきました。ご本人の意見を聞こうと、連絡させていただきました。どうでしょう？」

丸藤「僕の中では、両国の第1試合という意味合いがすごく強かったので。でも延期となると、まだ先はわからないですよね？」

大谷「必ずやります！」

丸藤「必ず。北村選手はそのときではダメなんですか？」

大谷「今まだ日程は決まってないんですが、今のところの予定が来年の春になってしまう可能性が高いんです。それを聞いて、北村はそんなにも待てないと。

今直談判に来てるんです」

丸藤「ナルホド、毎回毎回なかなか自由な選手ですね（苦笑）」

大谷「自由にさせてますから、ウチは」

丸藤「いいですよ、その後楽園大会が20周年大会という形になるんですか？」

大谷「そこを皮切りに『20周年イヤー』として、すべての大会を20周年記念にします。丸藤選手、僕からもお願いです。北村との対決を、2月7日後楽園で受けて下さい！」

丸藤「わかりました、大谷さんに言われたら引き受けるしかないです。行きましょう。7日、行きます」

大谷「ありがとうございます、よろしくお願いします！」

丸藤「北村選手に『しっかり鍛えとけ』って言っておいて下さい」

大谷「わかりました。しっかり伝えておきます。ありがとうございました！」

これにより、丸藤選手が2/7後楽園大会に緊急参戦することが決定しました。

大谷「彰基、聞いたかオマエ。本人が了承したぞ」

北村「聞きました」

大谷「GM、当初のカードと変更になってしまって、対戦相手の2人に迷惑をかけてしまうかもしれませんが、今回ばかりはお願いします」

工藤GM「GLEATさんには私の方からお伝えさせていただきますので、丸藤選手の心意気を受けて。その代わり北村選手、この一戦で絶対に意地を見せて下さい！」

北村「ハイ！ 絶対に勝って、ツメ跡を残して、ZERO1を背負う人間はオレだってことを見せたいと思います。ありがとうございました！」

工藤ＧＭ「それでは、2月7日後楽園ホール大会について、GLEATさんにもきちんとお話をさせていただいてからという形にはなりますが、丸藤選手と北村選手の試合を加えさせていただきます」